山の辺の道ハイキングに行ってきました.
山の辺の道 (やまのべのみち) は「日本最古の道」とよく呼ばれています.
はかせは幼少のみぎりに兄に教えられ、そのように覚えた次第にございます.
が、ほんまかいな?
大きくなって分かったことですが「歴史に登場する道では日本最古の道」と言うのが正しいのよ.
日本書紀巻五崇神天皇の巻の最後に
天皇踐祚六十八年冬十二月戊申朔壬子崩.時年百廿歳.明年秋八月甲辰朔甲寅.葬干山邊道上陵.
と言った記述が出てきます.
これが日本の道路についての最古の記述なのかな?
記録のある時代としては一番古い時代の遺跡がこの周辺には並んでいます.
ここは神武天皇・闕史八代に続く三輪王朝の栄えた場所.
日本最古の神社である大神神社 (おおみわじんじゃ)、前方後円墳中最古式の一つである箸墓古墳など、歴史マニアが憧れる遺跡の並ぶところなの.
はかせもけっこう古代史好きなので以前から一度来てみたかった所なんですよ.
_ 桜井駅 (楠木正成・正行決別の桜井の駅とは関係ないぞ) からしばらく歩くと海石榴市 (つばいち、椿市) 跡に到着.
ここには大和川の清流が流れています.
って、大和川って日本一汚い川の筈だよ(゜ε゜;).
ちょっとびっくり.
汚染で有名な大和川は下流の大阪府に入ってからのことで、この辺ではまだまだ清流です.
カワウが何度も潜って魚を追っていました.
海石榴市は今ではなーんにも無いところです.
でもここが「仏教伝来の地」とされています.
なぜこんな所が?と思ったのですが、
海石榴市は難波津から大和川を遡行してきた舟運の終着地で、大和朝廷と交渉を持つ国々の使節が発着する都の外港だったそうです.
参考
http://www3.kcn.ne.jp/~mamama/nara/temple/sakurai-kanaya-tubaiti03.htm
http://www3.kcn.ne.jp/~mamama/nara/temple/sakurai-kanaya-tubaiti04.htm
http://www3.kcn.ne.jp/~mamama/nara/temple/sakurai-kanaya-tubaiti05.htm
_ 椿市からしばらく歩くと三輪山平等寺.
このお寺は「千年の歴史」とか「聖徳太子開山」と歴史の古いことをうたっていますが、山の辺の道の歴史に較べるとずっと新しくなっちゃうの.
古いが故に尊いわけではないのですが、なんか軽く見下げてしまいそう.
なぁんて言っても、相当古いお寺ですよ.
平等院なんかよりずっとずっと歴史のあるお寺なのです.
このお寺、もともとは大神神社と仲良くやっていたものです.
明治維新後の廃仏毀釈によりボロボロになってしまいました.
歴史ある寺院がこんな風に扱われてしまい文化財としての価値を失ってしまうのはとても寂しいのよ.
宗教が政治と結びつくと恐ろしいと言う事実はアフガニスタンなどを持ち出さなくても日本の中でも説明出来るような気がするよ.
_ さらに歩くとこのコースの中で一番の大物である大神神社.
祭神は大物主命(おおものぬしのみこと).
そりゃ大物の筈ですね(^Q^).
大神神社は日本最古の神社として知られています.
ご神体は拝殿背後の三輪山そのものであり、神殿はありません.
礼拝時は拝殿から背後の三つ鳥居を通してご神体の三輪山を拝みます.
これは神社の中でも古い形態のものだそうです.
_ この三輪山はご神体そのものであるために、木草とも刈る事がゆるされていません.
そのため全山は原生林で覆われています.
遠目で観ると周囲の他の山とは植生が違うのが目に見えて分かります.
もこもことした感じで木の大きさが揃っていないのが原生林ぽいのよ.
同じ事は春日大社背後の春日山にも見られますね.
春日山原生林にはハイキングコースがあり気軽に入山できますが、
三輪山への入山はお隣の狭井神社社務所に申し出を行い、「入山者の心得」という規則を尊守、白い木綿襷をかけて登拝することになっています.
山中にはご祭神の大物主命・大己貴命(おおむなちのみこと)・少彦名命(すくなひこのみこと)の3つの磐座 (いわくら) があるそうです.はかせは行ったことないので知らないの...
はかせは入山とか全然関係なく、抹茶とお菓子をよばれてきました(^Q^;).
_ 山の辺の道はハイキングと言えるほどの山道ではないのですが、散歩と言うには厳しいコースでした.
そんな道を桜井駅から柳本駅までのほほんと歩いてきました.
連休のため人出はあるのですが、混雑と言うにはほど遠いの.
おだやかでのどか.
タヌキに出会ったり野の花を眺めたりしながらのほほんと.
奈良観光をのほほんと過ごしてきましたが、同じ時期、京都ではけっこうな人出で賑わっています.
哲学の道や嵐山散策など似たような風情なのところが大変な人だかりなのよ.
史跡巡りやイナカの味わいの点ではこっちの方が京都より格上なのになぁ.
仏像なんか古い者には京都ではほとんどお目にかかれないのに.
同じ日本の古都でありながら奈良よりも京都が人気なのがはかせには腑に落ちなかったのですが、ブチャ猫さんに理由を教えていただきました.
確かに京都は東海道新幹線の駅があることで日本中からアクセスしやすいですね.
奈良は新幹線の京都から近鉄京都線に乗り換えさらに電車で45分.
地元民にとってはなんてことのない所なのですが、JR以外のローカル線に乗り換えるのはちょっと閾が高いですね.
山の辺の道に至ってはさらに奈良から30分に1本のローカル線でもひとつ足を伸ばす必要があります.
ここがケーキ屋さんだという事はあまり知られていません.
イタリア料理を出してくれるカフェバーとして有名なお店です.
結婚式の2次会などでも人気のあるお店.
でもでも実は実は生駒にあるケーキ屋さんSOURIRE d'ANGE (スーリール ダンジュ) のケーキが食べられるカフェなんですよ.
_ 今回食べたのはチョコケーキbとティラミス.
どっちも細やかな味付けでおいしいケーキなのです.
スーリールダンジュのケーキはおいしいぞ.
_ このお店システムがちょっとややこしいので注意なのです.
カフェとケーキ屋さんは同じ箱の中にあるのですが、それぞれ別にレジがあるの!?
はかせにはお店のシステムがよくわからん.
ケーキだけ買って帰る時はケーキのショーケースがあるレジで精算してそれでおしまい.
ケーキセットを頼んで食べる時はケーキの受付でケーキを頼み、カフェのおねーさんにケーキセットを頼み、食後にカフェのレジでお支払い.
カフェとケーキ屋さんは別の経営なのかな?