はかせは主義主張の押し付けというものをあまり好まないのです.
また、押し付けられたものをありがたがる人たちもあまり好まないのです.
先日書いたhttp://kerop.info/tattler/20070328.html#p03にはその思いを込めたつもりなのですが、作文が下手なもので、果たしてそのように捉えて頂けたかどうか不安...
_ さてさて、今日読んだ本はこれ.
蝦夷 (えみし) : 古代東北人の歴史 / 高橋崇著. -- 中央公論社, 1986.5. -- (中公新書 ; 804).
タイトルが示す通り日本古代の蝦夷 (えみし) について書かれた本です.
先に書いたようなはかせの好みに合致した事が書かれていたのでちょっと喜んでたりして(^Q^;).
_ この本では、古代の中央政権が蝦夷を侵略するにあたっての中央政権側の思想を客観的に分析しています.
先掲の記事を要約すれば、蝦夷は道徳くをわきまえない連中で、農耕を知らず狩猟民的存在である.だから「往古より以来、未だ王化に染」わないため、蝦夷に対し、征討・懲罰が行われて当然であるという大義名分が成り立つことになる.
王化、つまり天皇の徳を日本中に及ぼそうと意図する、天皇や中央貴族がもって政治理念の発露とみるからである.儒教的道徳などが規範であり、生業は農耕が一般化している国家側にとっては、文化の違いがただちに未開野蛮を意味することになる.
儒教的道徳・農桑という文化レベルを善しとする側とすれば、それを押しつけることこそ王化の普及になると考えているのだから始末が悪い.
遠い過去に、日本にあった中華思想とでも言うべきものでしょうか、そんな体制が非難されています.
はかせはそんな押し付けの中央政権側の発想をあまり好きではないのです.
もうひとつイヤなのは押しつけられる側での態度.
この本が取り扱ってる中だと、押しつけられた天皇政権側の思想 (儒教的道徳・農桑など) を蝦夷が「これこそ文化の最先端だぜー、ナウいぜー、俺たちも儒教するぜー、米作るぜー、蚕飼うぜー」と歓迎して無批判に取り上げ持ち上げ受け入れる事.
この本にはそんな蝦夷がいたことは書かれていません.
しかしそんな蝦夷がいたかも知れません.
果たして農耕は狩猟採集よりも劣っている文化なのか?
狩猟採集は農耕よりも未開野蛮な文化なのか?
優越は押しつける側の価値観によって決まってくるものです.
押しつける思想/押しつけられる思想、という関係を現代にあてはめてみるとどうでしょうか.
戦勝国から押しつけられた文化を受容しなければやっていけない敗戦国.
敗戦国の中で押しつけられた文化を無批判にありがたがる者達.
考えるとなんか虚しくなる日々なのです.
SCSIのドライブが動かなくて困っていたのの原因を調べたところ、ケーブルが犯人だったと分かりました.
ケーブルを交換したら何もなかったように動き出したよ.
今まで他の箇所が原因だと思って右往左往してたのにあっさり解決でホッとするやらあきれるやら.
_ 図書館には蔵書検索以外にもいくつものデータベースが動いています.
最近ではその多くがインターネットでの検索になりましたが、ちょっと前は、CD-ROMの中にデータが入っているというデータベースが多かったの.
そんなデータベースCD-ROMを利用するために外付けの7連装CD-ROMドライブをぶっといSCSIケーブルでつないで動かしています.
このドライブがどうも何年か前から調子が悪いのよ.
上から2番目のドライブがどうもうまく認識されないの.
ところが何かの拍子にちゃんと認識されて動くことがあり、そのまま放置してあると何の問題もなしに利用できるのよ.
そんなわけで数年間調子の悪いままで使ってきました.
ところがところが、この春、このCD-ROM7連装ドライブを接続してあるパソコンを入れ替えする事になってしまい、納入業者さんに新しいパソコンと接続してもらったところ、
「はかせさん、このCD-ROMドライブ認識しませんよ」
「何かドライバーとか要るのんとちゃいますか?」
と泣きつかれてしまいましたよ.
蹴ったり叩いたりなだめすかしたりしている内になんとか動くようになったもののこの先不安でいっぱい.
これを機に心を入れ替え本腰を入れて調べてみると、なんとまあ、SCSIケーブルが悪かったと判明.
ケーブルを交換してみたところあっさりと認識成功、無事起動.
よくよくケーブルのコネクタ部を見てみるとピンが一つ折れていました.
これが敗因.
けっこう長い間困っていたものの原因があっさりしていたことにほっとするやらあきれるやらだったのでした.
_ へ●たいはかせ [ツッコミテスト]
関西ファゴットフェスティバルの日程が発表されました.
ネタ元はこちら.
http://www.fagott-fest.com/index.html
_ 去年初参加してすんごく楽しかったので今年もぜひ参加するつもりです.
クリニックでいろいろ診て貰える
うまい人の音をいっぱい聞ける
自分の実力の程がよくわかる
やる気増大
いろんなバスーン吹きさんの話を聞ける
大合奏に参加できる
アンサンブルにも参加できる
などなどとっても楽しかったのよ.
中でも面白かったのは大合奏.
バスーンが100本集まってみんなでぽこぽことバスーンサウンドを奏でるのは面白いのです.
100本集まってもバスーンはやっぱりぽこぽこサウンドでした.
京都では春になると花街で芸妓さん舞妓ちゃん達の「をどり」(宝塚の公演みたいな歌とお芝居と踊りの会) が催されます.
これ、けっこう人気のあるものなのです.
観光会社もツアーを組んでるようで、観光バスで沢山のお客さんが来たりもするのよ.
はかせは恥ずかしながら10年以上京都に住んでたにも関わらず、去年の春に行ったのが初めてだったのでした.
そんな北野をどり、今年も行ってきましたよ.
去年は当日に切符を買ったため後ろの方のあまり良くない席だったのですが、今年は妻ちゃまが張り切って一番前の席をとってくれましたよ(^Q^).
去年は座席から↑こんな風景↑が見えていたのですが
一番前の座席に座ると同じぼんぼりがこんな風に見えます.
舞台はほんとに目の前.
最前列って素敵です.
最前列でワクテカしてるうちにいよいよ第一部のお芝居が始まりまする.
きれいどころのおねーさん達がこんな近くで見えるのよ.
やっぱり最前列は素敵です.
_ 第2部は踊りステージです.
第1部は芸妓のおねーさんだけしか出演しないのですが、ここからは舞妓ちゃんも出てきます.
舞妓ちゃんの出番が来るとはかせの後ろに陣取った舞妓ちゃんファンらしき3人組が大きなカメラのシャッター音を派手にならしていました.
「舞妓ちゃんカワユス(*^Q^*).イパーイ写真撮るよー」と言う気持ちは分かるのですが、芸妓のおねーさんの出番では全く無反応で舞妓ちゃんのいる時だけバチバチ撮ってるのはちょっとおねーさん方にとっては気分わるいもんでしょうね.
とは言え、舞妓ちゃんカワユス(*^Q^*).
やぱし、すぐ近くで見るのはなかなかいいもんです.
相当に最前列は素敵です.
存分に楽しんで帰ってきました.
音楽会でもお芝居でもいい席はやっぱりいいもんですね.
最近の出来のいいホールだとどこの席でもけっこう楽しめるものですが、上七軒の歌舞練場のように古い設計のホールだといい席を選ぶのは鑑賞においてかなり重要なポイント.
日本舞踊を習い始めたはかせにとっては見るポイントもまた違ってきます.
漠然と見てるよりは舞踊を知った上で見た方がまた楽し.
はかせは全然分からないのですが、地方 (じかた=三味線などの演奏の人) の事も分かってたらもっと楽しいだろーなー.
妻ちゃまははかせに「地方さんの楽器を習いたまえ」と言うのですが、どうやったら習えるもんなんですかね?
お師匠さんにツテがあってもお気軽に入門するのはちょっと難しそうですね.
和の習い事ってけっこう厳しそうです.
お金もかかりそうです.
日本舞踊もかつてはそんな世界だったのですが、あまりにもお高くなりすぎて庶民の足が遠のいてしまい、その結果お手軽に始めることの出来る新舞踊がうまれたそうです.
(もちろんはかせが習ってるのは新舞踊だよ)
_ ToshiOKada [そこいらへんに流れるものは,鵜呑みと迎合,ではないかなと(笑 でも,真もまた逆なり,逆もまた真なり,などという客観..]
_ へ●たいはかせ [ToshiOkadaさま. ツッコミありがとうございます.私たちが日常の中・生活の中で何気なしに行っている事のいくつ..]