高校の吹奏楽部の OB 楽団の合宿なのです.
先週に引き続き学年を超えた雑多なメンバーが集まるのです.
今回は楽器を持って集まるのが嬉しいところ.
実ははかせはあんまり母校が好きじゃなかったんですよ.
そんなわけで、卒業してから長い間母校を訪問してませんでした.
OB 会の行事にも全然顔を出しませんでした.
そんなこんなで別に誰からも「来てよ」と声をかけられる事もなく17年程母校とは離れて生きていたのです.
駄菓子菓子.
ある年、悪い先輩や悪い後輩から「楽器持って来て」と言われてほいほいと出かけていってしまいました.
先輩や後輩たちはいろいろ繋がりがすでに出来ているようでしたが、はかせは長いこと母校を離れてたのよ.
知ってる面々は、自分と年の近い OB と顧問の先生だけ.
ありがたくも吹く事に専念できました.
以来、例年母校に顔を出して、OB会の集まりにも顔を出しています.
未だに後輩たち先輩たちの人間関係に上手くはまれずにいます.
今回の合宿でもよく人間関係が分からないままメンバーに参加して吹いています.
誰が誰の先輩にあたるのか等々、全然分からんのよ.
今年選んだ曲は
陽はまた昇る / フィリップ・スパーク
と
大地への賛歌 / ジャン・シベリウス
の2曲.
前者は吹奏楽の曲でさほど難しくありませんが、後者はけっこうやりがいのありそうな曲です.
どちらもはかせ推薦の曲です.
選曲会議ではいろいろありましたが、何故かはかせ推薦の曲が通ってしまいました.
今後も選曲についていろいろ候補をあげたりせねばならないので、いろいろな曲を聴いて、調べて、曲の貯金を貯めておかないといけないのです.
秋の演奏会でホルストの第二組曲をやります.
今からちょこちょこと練習をしているのです.
吹き方をちょこちょこと指示しているのですが、市民楽団の悲しいところで毎回休んでいる方がぽつぽついらっしゃるの.
で、指示が浸透してくれないのよ.
吹き方と同時に重要視したいのがテンポ感.
今回の練習ではテンポ感を仕込んでみました.
吹けてない奏者もまだまだいるのですが、吹ける奏者にテンポ感を覚えて貰う事で、吹けてない者も曲のテンポ感になじんでもらう作戦なのよ.
はかせの音楽の組み立てでは、テンポ感をいつも重要視しています.
ところがどっこい、自分自身でのテンポ感がまだ定まってなかったのですよ.
そんなこんなで今までの練習ではテンポを定めずに、吹き方と曲の構成を仕込んでいました.
先にテンポ感をやるべきやったかなー.
吹奏楽団の練習日なのです.
今、楽団でとりあげている楽譜の中で、ミュージックエイト社版の楽譜がいくつかあります.
ミュージックエイト社の楽譜を演奏してよく出会うのが、編曲者オリジナルの対旋律.
中学生の頃は
「元の曲にこんなん無かったなー」
と思いつつもバリバリ吹いていました.
今は
「元の曲にこんなん無いし、バリバリ吹いてもカッコ悪いやん」
と思い、目立たぬように地味に吹いています.
今回やってる曲に上記のような対旋律が出てきました.
例のごとく、
「こんなん元の曲にあれへんよなー.目立つのんもなんやし、控えめに吹こう」
なんて事をやっていたのですよ.
すると、N親分から
「もっと吹きなさい」
との指示がありました.
吹かんとあかへんのんです.
それは良しとして.
ミュージックエイト社の楽譜で、元曲を再現しようと言うつもりの無いような物がよくあります.
こういうのんって、あんまり好きじゃないのです.
前述のように編曲者オリジナルの対旋律が出てきたり、
和音進行が編曲者のオリジナルだったり、
曲の構成そのものが編曲者のオリジナルだったり、
ちょっと悲しいのですよ.
人によっては「けしからん」とも言うのですよ.
小中学生の演奏のために教育上の配慮を行っているのはよく分かります.
旋律の一部を簡単なものに置き換えたりと言うことはあるでしょう.
でも、曲の雰囲気を全く作り替えてしまうのは好きじゃないなー.
けいはんな公園のイベント「おもしろ・かがく・たいけん「望遠鏡をつくろう!」」にチビを連れて行ってきました.
小学校でこのイベントのチラシを配布して、興味のある人は保護者に連れて行ってもらってね、という事なのです.
教室ではただ望遠鏡を組み立てるだけでなく、レンズの仕組み、光の屈折、望遠鏡の仕組みなどの座学もあるのです.
チビは真剣に聴き入っていました.
凹レンズなんて触るのん初めてやん.
これは楽しいですよ.
座学のあとは休憩を挟んで、お待ちかね工作タイムです.
はかせは案内をちゃんと見て無くて、しょぼいガリレオタイプの望遠鏡を組み立てるのかな、と思っていたのです.
でもでも、ちゃんとしたケプラー式のものだったのでびっくり.
(http://www.orbys.co.jp/kolkit-jp/←このページで紹介されているモデルです)
天頂プリズムまで付いてました.
工作は小学一年生にはちょと難しそう.
テープを貼ったり、ノリを付けたりなどの作業そのものはかんたんですが、順番に作業をこなしていくのは指導がないとムリです.
準備が良いもので、ちゃんと児童3人に一人の指導者を付けてくれて工作を監督してくれました.
良い感じなのです.
おかげで立派な望遠鏡が出来ましたよ.
チビ大喜び.
夜になって月と土星を観測して大喜びのチビと妻ちゃまだったのでした.
OB会楽団の練習なのです.
今回もオーケストラの曲を吹奏楽用に編曲して演奏するのよ.
こちらの楽団では、後輩のT君が編曲をまかされています.
先日も編曲について少し書きましたが、今回の編曲は arrangement と言うより transcription とか adaption とでも言うべき編曲に限定してのお話.
オーケストラの曲を吹奏楽用に編曲する時にやりがちな事だと思いますが、スコアに書いてある音を1つも余さずに吹奏楽の楽器に当てはめると失敗します.
楽器の数や編成に応じてバランスをとらないとダメなのよ.
スコアをよく見ると、いろんな担当があるのが分かります.
メロディ、対旋律、先うち、後うち、白玉和音、持続低音...
それぞれが楽器を重ねて、和音を作ったり、音量を増強させたり、オクターブを重ねて強調されたり、いろいろ工夫されて書かれています.
それらのすべてを吹奏楽で再現するわけにはいかない事があります.
楽器の質の違いや、楽器の数の違いがあるからです.
「全く違う曲に仕立ててやれ」と言う編曲ならそこで編曲者のオリジナリティを出せば良いのでしょうが、それは、また、別のお話.
原曲のイメージを再現すべき、と考えている素人編曲者は、桶スコアの各パートの音符を水槽スコアの各パートに移動させる事に夢中になりがちです.
でも、それは失敗の元なの.
先に書いたように桶スコアのパートをよく調べ、音楽の構成担当毎にブロックに分ける.
何を担当しているかは、小節毎に変化していきます.
バイオリンは100小節目ではメロディを持っていたけど101小節目では伴奏を受け持っている、なんて漢字.
それどころか小節のなかでも受け持ちが変わっていきます.
1拍めの音はメロディだけど、2拍めの音は伴奏だよ、なんて感じ.
もっと言うと、この音はメロディでもあり、伴奏でもあり、と捉え方によってなんとでも言えたりするのですよ.
で、見いだしたブロックを桶譜面から水槽譜面に移す.
もちろん移される側の水槽の譜面でもブロックを意識して編成しないといけないのです.
ブロック内でのバランス、ブロック相互でのバランスを意識しないで単に音を移すだけだと、音を出したときにメロディが行方不明になるどえらい楽譜になってしまいがちです.
コントラバスの譜面を自動的にチューバに移す、なんて事をやってしまうとバランスずたずたになるのです.
これらの楽器は音域は同じですが、出てくる音は全然違います.
その辺を意識して、オクターブをいじってでも音を出したときのバランスを考慮にいれてバランスを作りましょう.
はかせの楽団は小編成なので、このときに、全ての構成要素や全ての音を水槽の譜面に移しきれません.
そこで省略が必要です.
ドミソの和音の1つだけを抜くとか、あるいはブロック丸ごと抜くとか、これもバランスを考慮してやらんといかんのですよ.
小編成のはかせの楽団だと、奏者の顔を想像しながらパート譜を作る必要もあるのですよ.
などなど、T君とは先日の合宿でいろいろ話をしたのですよ.
いかんせん、はかせは素人です.
和声学を真剣にやった人なんかだと「禁則」とかうるさそうですなー.