パイパーズに載っていたベルリンフィルのバスーン奏者ダミアーノ氏のお言葉.
ファゴットのダイナミクスは、他の楽器に比べて大きい方ではありません.だから、楽器の能力を最大限に引き出し、限界に近い部分で表現しきれる能力が必要とされる.なのに、メゾフォルテ程度のレベルでしか演奏しようとしない、という傾向が、もしかしたら日本の学生達には強いかもしれません.
ファゴットのダイナミクスが大きい方ではない、ということについて語られています.
はかせもバスーンで大きい音が出せずに困っています.
でもでも「大きい音が出ない」事に甘えてしまっている事はいけないようです.
なんとか大きい音が出るように引き続きキバります.
それはさておき.
この発言 (ダイナミクスが大きい方ではない) が、大きい音が出ない、という意味なのか、それとも、ピアノとフォルテの差が大きくない、という意味なのか、わかりにくいのです.
「ダイナミクス」とは、ピアノ/フォルテなどの音の強弱を示すコトバです.
そうなると、「ダイナミクスが大きくない」とは、ピアノとフォルテの差が少ない、と捉えられます.
でもでも、「メゾフォルテ程度のレベルでしか」という部分を読むと、「ダイナミクスが大きくない」とは、大きい音が出ない、とも捉えられます.
原文が無いので本意は分からんのよ.
また、会話中の発言であり、正確な意味がどこかに飛んでしまっている事もあるもんね.
大事なことなので繰り返しますが、大きい音が出ない、のに甘えてしまっている事はいけないようです.
今日は本番でした.
公民館を練習場所にしている団体が勢揃いしての発表会なのです.
もちろん、吹奏楽団も参加します.
今回も指揮を担当しました.
4曲演奏するうちの半分ずつをN親分と分担しての指揮なのです.
はかせには2拍子の曲が2曲当たったのよ.
曲中のテンポの変化もない曲なので、練習が単調になりがちなのです.
誰でも知っている曲なので、こうするんだぜ、と指導する部分もほとんど無いの.
個性を出したい箇所もそんなに多くはないのです.
そんな曲なのです.
で、合奏練習中に指示するのは毎度毎度同じような事ばっかりなのよ.
(しかもその同じ事がいつまでたってもこちらの思うようにならない!)
メンバーは退屈してるんじゃないかな、と不安になっちゃいました.
そんなんなので、合奏練習を単調にさせないために気を遣いました.
不要な事を何度も繰り返させた鴨知れない...
いろいろ難しいです.
来季はさらに精進します.
_ N [本番お疲れ様でした。 日々の練習の進め方、棒の振り方、悩むよね。 私も練習の進め方、振り方、ちょっと考えますわ。]
耐震設計について、家を建てた際にいろいろと教わりました.
はかせは数学や力学や建築学の知識は皆無なため、文学的な理解しか出来ていないのですが、自分でもいろいろ勉強しました.
耐震住宅は、震度6強の地震では即座に崩壊しないように設計されています.
しかし、一度大地震に遭うと、柱の継ぎ手や筋交いは緩んでしまい、耐震性能はもはや発揮できません.
都合の悪いことに、ダメになる部分はカベの中の名に見えない部分なのです.
一部の鉄骨や鉄筋の住宅では複数の大地震に遭う事も考慮されて設計されていますが、繰り返して起こる大地震には対応できないのです.
熊本の地震では、本震とされた3月16日午前1時25分の地震以降に、住宅の倒壊のニュースがよく耳に入ってきます.
一度目の地震にはなんとか耐えきった建物が、目に見えない所でダメになっていて、二度目の地震で崩れてしまったのでしょうか.
「余震が怖くて家に戻れない」というのは正しいようです.
吹奏楽団の練習日なのです.
発表会の直後という事で合奏なし.
「自由練習」なのよ.
集まったのは5人.
いずれも好き勝手に個人練習にはげんでいます.
さてさて、はかせはシングルタンギングがすんごく遅いのです.
鍛えてはいるのですが、一向に速くならないの.
そんなんなので、普段はダブルタンギングを多用しています.
駄菓子菓子.
同音連打のダブルタンギングは出来るものの、速いパッセージをダブルタンギングでこなす事は全然やってきませんでした.
つまり、速いパッセージは、スラーでごまかすか、遅いシングルタンギングでごまかすか、だったのです.
これではいつまでたっても速いパッセージでちゃんと音が切れません.
そんなわけで、はかせの本日の課題は、速いパッセージにおけるダブルタンギングと指のシンクロ、なのです.
難しい課題ですが、何度も繰り返していくに従い、出来るようになっていきます.
これは楽しい(^Q^).
なんて事を延々とやってたら、疲れてしまい、もう吹けなくなってしまった...
速いパッセージでダブルタンギングを使う練習は今後もすすめていきます.
真島俊夫さんが亡くなられたそうです.
という話が伝わってきたのですが、無学なはかせは「それ誰」状態なのです.
吹奏楽をやっているほとんどの者が知っているような作曲家/編曲家だったそうなのですが、全然知らないのよ.
長い事吹奏楽をやっていますが、この世界のメインストリームとは離れた所に暮らしているようです.
中学のクラブは一番そっちに近かったなー.
でも、高校のクラブがね、違ってたのよ.
指導者がいなかったの.
先輩にメインストリームっぽい吹奏楽経験者がいなかったの.
で、選曲もどうして良いのかよく分からん状態でした.
もちろん、コンクールにも出なかったのです.
その後は吹奏楽を離れ、大学では軽音ざんまいだったのですよ.
今の楽団も、そんな風に吹奏楽経験値の低いN親分やはかせが指導しているのです.
吹奏楽連盟にも加入してないのよ.
団員のみなさんは、それぞれの経験があるのでしょうが、楽団全体としては「さびれた場末の」とでも形容できるような楽団なのよ.
神奈川フィルのファゴット奏者石井淳氏のおことば
合奏になると指揮者にもっと音を出せと言われるので、怒鳴るように吹いてしまう。息をいっぱい入れて“根性!”って感じで吹くのですが、それではかえって音は詰まって小さくなってしまうんですね。
http://www.nonaka.com/j/magazine/pro/013.html
バスーンの音量についてのプロの見解が述べられています.
先日引用したダミアーノ氏の意見とは違う意見のように見えます.
ダミアーノさんは「もっとがんばりなはれ」と言っているようですが、石井さんは「きばりすぎなはんな」と言ってるようです.
石井さんの言われるように「根性!」と気張って吹いても音量は大きくなるどころか小さくなってしまいます.
これは実感します.
ダミアーノさんの言われるような「楽器の能力を最大限に引き出し、限界に近い部分で表現しきれる能力」というのは、「根性!」になってしまうのを恐れてメゾフォルテに甘んじることを諫めた発言なのでしょう.
_ N [何処へ?]
_ へ●たいはかせ [「ネットワークインフラ課」にいきます.大学内の LAN 関連を整備する部署です.]