バスーンのリードのお話の続きです.
リードはけっこう高価です.
完成品ならひとつ2千円〜3千円ほどなのです.
対して自作となると、リードの材料である「ケーン」プラス道具の代金、それに自作の手間ヒマが必要となります.
費用・手間ヒマともに、どの段階の原材料から作りはじめる、どの程度の精度・均質性を要求するかで違ってきますが、安くあげる事ができまする一方、完成品を買うことにくらべて演奏出来るようになるまで時間がかかります..
(リード材の値段はこれ→http://shop.jdrshop-jdri.jp/eshopdo/refer/refer.php?sid=sg56817&cid=17&scid=52&vmode=を参照あれ.)
私も高校生の頃は自作してたのよ.
舟型のケーンが1枚300円ほど.
お道具は、ナイフ、プラーク、糸、針金、セメダイン、マンドレル.
専用の本格的な工具は使っていなかったので道具代は2千円ほどだったかな.
工作は楽しいのですが、手間ヒマは相当かかります.
高校生の時は手間ヒマがかかるのも結構楽しみながら自作していました.
でもでも、てきとーな道具とてきとーな工程で作っていたため、仕上がりはむちゃくちゃでした.
当然歩留まりも悪かった(^Q^;).
本格的で、均一なリードを作るのには一定の精度を持ったお道具を使わないとダメです.
そうでないと、ここが悪いからこうしようなどの工夫もあまり意味がありません.
本格的なリードの製作法を公開されている方がいます.
http://www.fg-reed-entostu.com/dougu1.html
ここまでやると、リードの形状、厚さ、削り方などと、リードの性質の相関関係が掴めて、より良いリード作り、個性のあるリード作りにつなげて行くことが出来るでしょう.
つまりは、使っているリードの悪い箇所を把握出来ることにより、改善の必要な箇所が分かる.
それにより、改善の工夫が出来る.
改善を試し、必要な改善方法が分かる.
そこでようやく気に入ったリードを量産出来るようになるのよ.
でもそこまでは、はかせにはちょっと無理ぽいの(^Q^;).
「舟型プロファイルド」の状態にまで工作されているケーンを購入して、以降の工程を自作する、とすれば、かなりの工程と道具を省けるの.
お遊びで、工程を楽しむつもりでやるのならいいのですが、自分の好みにあったものを作りたいとの目的を達するのは難しいのですよ.
あー、なんか話がまとまってない.
JDR の「X(さくら)」が手に入らないと嘆いていたところ、親切な先輩がweb上の情報をいろいろ調べて下さりました.
で、当該の通販サイトに購入を申し込んだのですが、返ってきたのは以下のようなメール.
大変申し訳ございませんが、この機種の在庫が切れておりましたので、メーカ側に発注しましたところ、製作者の都合でもう入荷の予定がないということでした。
JDR は2008年の5月頃に、以下のようなお知らせを web に掲げていました.
その後「X(さくら)」はカタログからも落ちて全く見なくなってしまったの.
※誠に申し訳ございませんが、「JDR F (ベージュ)」は、製作者の都合により、お取り扱いが中止となりました。今までご愛用頂き、誠にありがとうございました。只今、FG完成リード「デラコルテ (赤)」、「JDR X (さくら)」は、製作者の都合によりご注文をストップとさせて頂きます。
状況から見るに、その後、「X(さくら)は「注文をストップ」だけでなく、「F(ベージュ)」と同様に取扱い中止となった模様です.
気に入って使ってたのがなくなるのはけっこう辛いのです.
はかせには安定して均一なリードを作れる自作の環境がないため、完成品を購入していますが、今回のように気に入ったものが手に入らなくなるのは痛いのよ.
完成品を使う限りは、自分の要求に適うものを探すか、手に入る範囲で最良のものに自分を合わせていく (慣らせていく) のが必要なのです.
その上での一つの道が閉ざされてしまった.
しばらくは、ノナカの「S」をメインにして、他に良さそうなのがないかちょこちょこと浮気をしていきます.
ノナカの「S」はレスポンスが悪いのが気に入らないところなの.
リードのチップをちょっと削ってみるのがいいのかな?
状態の良いリードを削るのは勇気がいるのでちょっと怖い.
親切ぢゃなくて、暇なのよ。。。今日はGW前の最後の追い込みでちょっと忙しいけど。。