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たいへん日記

私へ●たいはかせの日記、と言うよりは雑記です.
日々の出来事を書いていくのではなく、普段から思っていることをとりとめもなく書いていくつもりです.
とかなんとか言いながらも日々の行動の記録が大半を占めているあたりがニントモカントモ...

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2009年09月14日(Monday) FreeBSDでWEKOを使って機関リポジトリを作ってみる日々

_ [図書館][FreeBSD] FreeBSD に WEKO をインストールする

FreeBSD 7.2-RELEASE に 機関リポジトリソフトの WEKO をインストールしてみました.
いくつか挙動のおかしい箇所はあるものの、なんとか動いているのよ.
以下 [ ] 内は、パスワード、ユーザ名等みなさまの環境に合わせてどうぞ.
要所要所で OS やデーモンの再起動が必要となりますが、めんどくさいので書いてません.
それっぽい箇所では再起動してね.

_ 1. OSのインストール

FreeBSD 7.2-RELEASE を Distribution = User でインストール.
WEKO のサイトのインストールの項には、NetCommons のインストールのために、サーバーに firefox をインストールするように書かれていますが、クライアントのブラウザからのインストールも可能です.
そのため X は不要です.

_ 2. .cshrc の設定

はかせの環境は firewall の中なのですよ.
そのため firewall を越えて fetch 出来るような設定が必要です.

% vi .cshrc

↓これ↓を追加します.

setenv	HTTP_PROXY	http://[firewallのuser名]:[firewallのパス]@[firewallのホスト名:firewallのポート]

_ 3. apache2.0 のインストール

apache は 1.4 でも動くのかも知れませんが、2.0 でやってみました.
はかせの他の環境では MySQL5.1 + PHP4 を apache1.4 で動かしています.
PHP5 については検証していません.

    3-1. インストール
    sysinstall - configure - packages - www より apache2.0 をインストール.
    3-2. /etc/rc.conf の設定
    # vi /etc/rc.conf
    ↓これ↓を追加します.
    apache2_enable="YES"

_ 4. MySQL5.1 のインストール

sysinstall でやると楽チンなのですが、文字コード設定のため、ports からインストールしました.
はかせのテスト環境ではどえらい時間を喰ってしまった...(T_T).

    4-1. インストール
    # cd /usr/ports/databases/mysql51-server
    # make WITH_CHARSET=utf8 WITH_XCHARSET=all install
    4-2. /etc/rc.conf の設定
    # vi /etc/rc.conf

    ↓これ↓を追加します.

    mysql_enable="YES"
    mysql_dbdir="/usr/home/mysql/mysql"
    4-3. MySQL のユーザー「root」にパスワードを設定
    % mysqladmin -u root password [MySQLのパスワード]
    4-4. MySQLの匿名ユーザーの削除
    mysql にログイン後、↓以下↓のコマンドで出来ます.
    mysql> use mysql;
    mysql> delete from user where user='';
    4-5. NetCommons 用のデータベースを作成
    mysql> create database nc2db default character set UTF8;
    4-6. NetCommons 用ユーザ [ユーザ名] / [パス] を作成し,データベース名「nc2db」を割り当てる
    mysql> grant all on nc2db.* to [ユーザ名]@localhost identified by '[パス]';

_ 5. PHP5 のインストール

GD や ImageMagick は、とりあえずリポジトリを動かすだけのためには不要な気もします.

    5-1. GD のインストール
    # cd /usr/ports/graphics/gd
    # make

    Optionメニューが開きますが、追加選択なし.

    # make install
    5-2. PHP5 のインストール

    ここからとてつもなく時間がかかってしまったの...

    # cd /usr/ports/lang/php5
    # make

    Optionメニューで Apache、Multibyte を選ぶ
    Options for m4 が開きますが、追加選択なし

    # make install
    5-3. php5-extentions のインストール
    # cd /usr/ports/lang/php5-extensions
    # make

    Optionメニューで GD、MBSTRING、MYSQL、PDF を追加選択
    Options for php5-pcre が開いたら、BUNDLED_PCRE を追加選択
    Options for php5-gd が開いたら、JIS を追加選択
    Options for libxslt が開きますが、追加選択なし

      5-3-1. PDFlib-Lite-7.0.3.tar.gz のダウンロード
      「PDFlib-Lite-7.0.3.tar.gz NOT FOUND」となって make が落ちるので PDFlib-Lite-7.0.3.tar.gz を fetch してから make を再実行する.
      # cd /usr/ports/distfiles
      # fetch ftp://ftp.ps.pl/dsk0/ftp.freebsd.org/FreeBSD/ports/distfiles/RESTRICTED/PDFlib-Lite-7.0.3.tar.gz
      # cd /usr/ports/lang/php5-extensions
      # make

      Optionメニューで Enable UTF-8 support を選択
      Options for php5-sqlite が開いたら UTF-8 support を追加選択

      # make install
    5-4. ImageMagick のインストール
    # cd /usr/ports/graphics/ImageMagick
    # make

    Options の画面が開きますが、選択なし
    Options for ghostscript が開きますが、選択なし
    Options for jasper が開きますが、選択なし
    Options for lcms が開いたら JPEGICC を選択

    # make install
    5-5. php.ini の設定
    # cp /usr/local/etc/php.ini-recommended /usr/local/etc/php.ini
    # chmod 644 /usr/local/etc/php.ini
    # vi /usr/local/etc/php.ini

    下記の部分を書き替えます
    post_max_size = 8M → post_max_size = 64M
    upload_max_filesize = 2M → upload_max_filesize = 32M
    ;mbstring.language = Japanese → mbstring.language = neutral
    ;mbstring.internal_encoding = EUC-JP → mbstring.internal_encoding = UTF-8
    ;mbstring.http_input = auto → mbstring.http_input = auto
    ;mbstring.http_output = SJIS → mbstring.http_output = pass
    ;mbstring.encoding_translation = Off → mbstring.encoding_translation = Off

    # chmod 444 /usr/local/etc/php.ini

_ 6. NetCommons2 のインストール

今回インストールするところの WEKONetCommons の1モジュールとして働きます.
そんなわけで、 WEKO を動かすには NetCommons のインストールが必要なのよ.

    6-1. apache2 の設定変更
      6-1-1. mime.types の設定
      # vi /usr/local/etc/apache2/mime.types

      以下の↓2行↓を追加

      application/x-httpd-php php
      application/x-httpd-php-source phps
      6-1-2. httpd.conf の設定
      # vi /usr/local/etc/apache2/httpd.conf

      下記の部分を書き替えます.
      DocumentRoot "/usr/local/www/data" → DocumentRoot "/var/www/html/nc2/htdocs"
      <Directory "/usr/local/www"> → <Directory "/var/www/html/nc2/htdocs">
      AllowOverride None → AllowOverride All
      DirectoryIndex index.html index.html.var → DirectoryIndex index.html index.html.var index.php

      6-1-3. apache のドキュメントディレクトリの作成
      # mkdir /var/www
      # mkdir /var/www/html
      # mkdir /var/www/html/nc2
    6-2. NetCommons2 のインストールファイルをダウンロード
    http://www.netcommons.org/index.php?action=pages_view_main&page_id=45 から tar.gz をダウンロードする.
    fetch でダウンロード出来ないようなので、クライアントマシンでダウンロードし、FreeBSDサーバーに転送しました.
    6-3. NetCommons2インストールファイルの解凍
    % tar zxvf NetCommons-2.2.0.0.tar.gz
    # cp -rp NetCommons-2.2.0.0/html/* /var/www/html/nc2
    # cd /var/www/html/nc2
    # chown -R www:www *
    6-4. NetCommons2 のインストール
    クライアントマシンのブラウザでサーバーにアクセスすると、NetCommons2 のインストール画面が現れます.
    以下クライアントのブラウザ画面にて、次の手順で進めます.
      6-4-1. 言語選択の画面
      「Japanese」を選ぶ
      「次へ」
      6-4-2. イントロダクションの画面
      「次へ」
      6-4-3. サイト名称、データベース、およびパス・URLの設定の画面
      サイト名称 → ××大学機関リポジトリ
      データベースサーバ → mysql
      データベースサーバのホスト名 → localhost
      データベースユーザ名 → 4-6 で設定したユーザ名
      データベースパスワード → 4-6 で設定したパス
      データベース名 → nc2db
      テーブル接頭語 → デフォルトのまま
      データベースへ持続的接続 → デフォルトのまま
      NetCommonsへのURL → デフォルトのまま
      「次へ」
      6-4-4. 設定内容の確認の画面
      「次へ」
      6-4-5. アクセス権のチェック
      「次へ」
      6-4-6. パス・URLのチェック
      「次へ」
      6-4-7. データベースをチェック
      「次へ」
      6-4-8. 設定の保存
      「次へ」
      6-4-9. データベーステーブル作成
      「次へ」
      6-4-10. サイト管理者についての設定
      管理者ハンドル [NetCommonsの管理者名]
      管理者ログインID [NetCommonsの管理者ログインID]
      管理者パスワード [NetCommonsの管理者パス]
      管理者パスワード確認 [NetCommonsの管理者パス]
      6-4-11. データの生成
      「次へ」
      6-4-12. モジュールのインストール
      ちょっと時間がかかりますが、完了したら「次へ」

_ 7. WEKO のインストール

ようやく WEKO 本体のインストールです.

    7-1. WEKO のインストールファイルをダウンロード
    http://weko.at.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&page_id=47 から tar.gz をダウンロードする.
    fetch でダウンロード出来ないようなので、クライアントマシンでダウンロードし、FreeBSDサーバーに転送しました.
    7-2. WEKO インストールファイルの解凍
    % tar zxvf weko.1.3.6.tar.gz
    # cp -rp repository /var/www/html/nc2/webapp/modules/
    7-3. WEKOのインストール
    クライアントマシンのブラウザでサーバーにアクセスし、NetCommons の画面から WEKO をインストールします.
    以下クライアントのブラウザ画面にて、次の手順で進めます.
    画面の右上の「ログイン」をクリックし、設定したuser名でログイン
    画面上の「管理」をクリック

    モジュール管理アイコンをクリック
    未インストールの中から WEKO を選び「インストール」をクリック
    右上の「管理終了」をクリック
    右上の「セッティングモード」をクリック
    画面に現れた「モジュール追加」のプルダウンから「WEKO」を選ぶと WEKO が使えるようになります.

おしまい.