目指すべきバスーンの音色について、はかせの考え方が揺らいでいます.
はかせは高校生の時にバスーンを始めました.
もちろん最初は音色なんて関係なしに吹いていたのですよ.
でも、ちょっと吹けるようになるとね、スケベ心が出てくるの.
そんなスケベ心で、音色にこだわるようになっていきました.
その頃、バスーンソロのレコードなんて見たことも聞いたこともありません.
ベートーヴェンの「運命」の2楽章にちょこっと聞こえてくるソロがバスーンだとかろうじて知っていただけです.
(なんでアレがバスーンの音と知っていたのかはよく分からんのよ)
で、運命2楽章のソロで聞こえてくるあの音色を目指して吹いていたのですよ.
(当時持っていたのはバーンスタイン指揮、ニューヨークフィルのん)
それは、暖かく柔らかく遠くから聞こえてくるような包んでくれるような、とでも言うべき音です.
(コトバで表すのは不毛だ!!)
そんな音色を目指して練習に励んでいました.(うそです、あんまり練習してません(^Q^;)...)
リードはバリバリ鳴らないように第一針金も第二針金も丸になるように調整していました.
「ビリビリ」とか「バリバリ」なんてとんでもないと思っていたのです.
もちろん深くくわえて吹くのです.
初めて聴いたプロのナマ音も (なんと、トルコビッチだ)、そんな風にしか聞き取れていませんでした.
その後、ビブラートを覚えたものの、音色自体の好みは長く変わらなかったのです.
ベートーヴェン「運命」/シューベルト「未完成」 レナード・バーンスタイン&ニューヨーク・フィル
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(no price)
木管五重奏のための作品集 アンサンブル・ウィーン=ベルリン
ソニーレコード
¥ 2,280
_ ここ数年、そんな考え方を変えるようになりました.
プレイヤーとリスナーでの音の聞こえ方が違う事に気付いたのよ.
奏者が「バリバリ」な音と思っていても、聴く人にはけっこう丸い音で聞こえているのです.
(これははかせの耳だけの事かも知れないので、あんまり参考にしないでね(^Q^;))
それなら、もうちょっとくらいは「バリバリ」が入っても良いのかしらん、と考えるようになったのよ.
そんな頃、手軽に聴けるようになったバスーンソロの CD を聴くと、どれもがそれまではかせの求めていた丸い音ではないのです.
もっとカドのある音なんです.
さらには、はかせが避けていた「ビリビリ」もけっこう入っているのです.
こういうのんを聴くのにつけて、今まで求めていた丸い音色はファゴットの音色とはちょっと違うんだな、と思うようになってきたのよ.
自分のバスーン吹きの指向が「オケ→アンサンブル→ソロ」と変わっていくにつれて、明るい音への指向が増してきました.
また、ファゴットフェスティバルで試奏したピュヒナーのアルテヴェルトの反応の良さと音の明るさにも影響されました.
楽器やボーカルを買うには至りませんでしたが、リードに求めるものを変えました.
リードは、丸い音色を求めるよりも、正確に吹けることを求めて、レスポンスの良いのん選ぶようになりました.
でもでも、長い間追求していた丸い音からはなんとなく逃れられないのです.
明るい音を目指している、なんて言いつつ、バリバリのリードはなんとなく避けてしまうのです.
PUCHNER : FAGOTT 19 ALTE VELTピュヒナー : ファゴット 19 プレミエール アルテ・ヴェルト |
_ そんな風に中途半端に明るい音を目指している中で、こんなソロを聴いて、プロの音色にもいろいろあるんだな、という事を知りました.
ソロでもこんな枯れた音で良いんですね.
衝撃を受けたのはこいつです.
なに、この柔らかい音.
はかせが過去に目指していた音色はこれやったんとちゃうん?
こんな音で良いのん??
また音色の指向 (志向? 嗜好?) が揺らいでいます.
吹奏楽団の練習日なのです.
上記の動画にかなりの刺激を受けたので、そのまんまにバッハの無伴奏チェロ組曲第6番のアルマンドをやってみるのです.
今の楽器、ボーカル、リード、はかせ自身に合っているのか、この音色は (はたから聴くときっと別物やねんやろなー) コピーしやすいのです.
ちょっとこの曲を練習してみます.
この動画、見直してみると、テナーより下の低音域では「バリバリ音」も混じっていますなー.
いくつもの音色を操れるのんが良いのんかしらん?
バッハ 無伴奏チェロ組曲(全曲) モーリス・ジャンドロン 校訂
全音楽譜出版社
¥ 2,100
アルトの子上手ですねぇ。。喇叭の子はちょっと遠慮し過ぎだったかな?
アルトの子、地味ですが上手いです. まだ見学の段階ですので遠慮しているのでしょうが、正式メンバーになっていろいろ活躍してくれたら素敵やな、と思っています.<br>トランペットの子は正直、何吹いてたのか分かりませんでした.<br>二人とも、また来てくれてたら良いのですが、どうなるでしょう.
ラッパの娘は足が無いみたいで、フルートの娘が来るなら一緒に来ますって言ってました。大学オケ経験者なので、慣れればちゃんと吹いてくれると思います。アルトの娘は勘がいいですね。上手やし、入団してくれると、いいですね。