けいはんな公園のイベント「おもしろ・かがく・たいけん「望遠鏡をつくろう!」」にチビを連れて行ってきました.
小学校でこのイベントのチラシを配布して、興味のある人は保護者に連れて行ってもらってね、という事なのです.
教室ではただ望遠鏡を組み立てるだけでなく、レンズの仕組み、光の屈折、望遠鏡の仕組みなどの座学もあるのです.
チビは真剣に聴き入っていました.
凹レンズなんて触るのん初めてやん.
これは楽しいですよ.
座学のあとは休憩を挟んで、お待ちかね工作タイムです.
はかせは案内をちゃんと見て無くて、しょぼいガリレオタイプの望遠鏡を組み立てるのかな、と思っていたのです.
でもでも、ちゃんとしたケプラー式のものだったのでびっくり.
(http://www.orbys.co.jp/kolkit-jp/←このページで紹介されているモデルです)
天頂プリズムまで付いてました.
工作は小学一年生にはちょと難しそう.
テープを貼ったり、ノリを付けたりなどの作業そのものはかんたんですが、順番に作業をこなしていくのは指導がないとムリです.
準備が良いもので、ちゃんと児童3人に一人の指導者を付けてくれて工作を監督してくれました.
良い感じなのです.
おかげで立派な望遠鏡が出来ましたよ.
チビ大喜び.
夜になって月と土星を観測して大喜びのチビと妻ちゃまだったのでした.
OB会楽団の練習なのです.
今回もオーケストラの曲を吹奏楽用に編曲して演奏するのよ.
こちらの楽団では、後輩のT君が編曲をまかされています.
先日も編曲について少し書きましたが、今回の編曲は arrangement と言うより transcription とか adaption とでも言うべき編曲に限定してのお話.
オーケストラの曲を吹奏楽用に編曲する時にやりがちな事だと思いますが、スコアに書いてある音を1つも余さずに吹奏楽の楽器に当てはめると失敗します.
楽器の数や編成に応じてバランスをとらないとダメなのよ.
スコアをよく見ると、いろんな担当があるのが分かります.
メロディ、対旋律、先うち、後うち、白玉和音、持続低音...
それぞれが楽器を重ねて、和音を作ったり、音量を増強させたり、オクターブを重ねて強調されたり、いろいろ工夫されて書かれています.
それらのすべてを吹奏楽で再現するわけにはいかない事があります.
楽器の質の違いや、楽器の数の違いがあるからです.
「全く違う曲に仕立ててやれ」と言う編曲ならそこで編曲者のオリジナリティを出せば良いのでしょうが、それは、また、別のお話.
原曲のイメージを再現すべき、と考えている素人編曲者は、桶スコアの各パートの音符を水槽スコアの各パートに移動させる事に夢中になりがちです.
でも、それは失敗の元なの.
先に書いたように桶スコアのパートをよく調べ、音楽の構成担当毎にブロックに分ける.
何を担当しているかは、小節毎に変化していきます.
バイオリンは100小節目ではメロディを持っていたけど101小節目では伴奏を受け持っている、なんて漢字.
それどころか小節のなかでも受け持ちが変わっていきます.
1拍めの音はメロディだけど、2拍めの音は伴奏だよ、なんて感じ.
もっと言うと、この音はメロディでもあり、伴奏でもあり、と捉え方によってなんとでも言えたりするのですよ.
で、見いだしたブロックを桶譜面から水槽譜面に移す.
もちろん移される側の水槽の譜面でもブロックを意識して編成しないといけないのです.
ブロック内でのバランス、ブロック相互でのバランスを意識しないで単に音を移すだけだと、音を出したときにメロディが行方不明になるどえらい楽譜になってしまいがちです.
コントラバスの譜面を自動的にチューバに移す、なんて事をやってしまうとバランスずたずたになるのです.
これらの楽器は音域は同じですが、出てくる音は全然違います.
その辺を意識して、オクターブをいじってでも音を出したときのバランスを考慮にいれてバランスを作りましょう.
はかせの楽団は小編成なので、このときに、全ての構成要素や全ての音を水槽の譜面に移しきれません.
そこで省略が必要です.
ドミソの和音の1つだけを抜くとか、あるいはブロック丸ごと抜くとか、これもバランスを考慮してやらんといかんのですよ.
小編成のはかせの楽団だと、奏者の顔を想像しながらパート譜を作る必要もあるのですよ.
などなど、T君とは先日の合宿でいろいろ話をしたのですよ.
いかんせん、はかせは素人です.
和声学を真剣にやった人なんかだと「禁則」とかうるさそうですなー.