吹奏楽団の練習日なのです.
以前から気になっていた事があるのです.
「響き」「響かせる」ということ.
さらには「響きを合わせる」なんてコトバもあります.
いずれも抽象的、直感的、体感的、あるいは文学的表現で、具体的に何を示しているのかシロウトのはかせにはさっぱり分からないのです.
きっとそれを分かっている人にとっては音を発しただけで「響きのある音」なのか「響きのない音」なのかすぐに分かるような事なのでしょう.
でも、はかせには分からないのよ.
吹奏楽の人には、ただ音量が大きいだけで響きのない音を出している人が多いそうなのです.
「音量が大きい」のと「響きがある」のはどう違うのだろう?
きっとそれを分かっている人にとっては音を聴いただけで「響きのある音」なのか「音量が大きい音」なのかすぐに分かるような事なのでしょう.
でも、はかせには分からないのよ.
トランペット吹きの藤井完と言う方がその辺りをがんばって「文字化」して説明しておられるのを最近見つけました.
がんばって文字化されているのですが、あまりにも直感的主観的体感的な内容であるため、その文が具体的になにを表しているのかを読み取れないっす.
「ピッチャーの手からボールが離れてから0.3秒後にスイングを始める、カーブではそれより0.2秒スイングの開始を遅らせる」なんて具体的な対処法ではないのです.
「息を回す」なんて表現が使われています.
なんとも超科学的な表現です.
きっと著者の中ではいちばんこれがハマった表現なのでしょう.
体感を具体的に文字で表すののなんと難しい事か.
さらにそれを読み解くことのなんと難しい事か.
そんな藤井完氏の著書を購入しました.
読みました.
上記の通り難しいのでちょびっとだけ読みました.
で、楽器を持っていろいろ試してみたのですが...
やっぱしよく分からんのです.
最初に戻ってしまいました.