古い話ですが、2013年の大河ドラマは「八重の桜」でした.
途中までは観たのですが、ドラマの中で明治維新が成り、明治編に入ってから観れなくなってしまった.
このテレビドラマは明治維新の時代を扱っていました.
明治維新についていろいろ思うところがあります.
幕府は外交をはじめ、いろんな点で遅れており、薩長はそれを是正すべく立ち上がった.なんて事を歴史の授業で習いました.
でもでも、これって壬申の乱や大化の改新と同じように、勝者によって作られた歴史観ですよね.
「今は国内で争っている場合ではない」と坂本龍馬や吉田松陰が主張していた事になっているようですが、争いをしかけていったのは長州サイドですよね.
八重の桜では、長州サイドをけっこう悪役として描いていたようです.
そもそも幕府は外交でしくじってはいませんでした.
ペリーとの交渉はしくじるどころか、なかなか良い仕事をしていたようなのです.幕末・維新 / 井上勝生著. -- 岩波書店, 2006. -- (岩波新書 ; 新赤版 1042 . シリーズ日本近現代史 ; 1).
↑この本↑には、幕府が黒船との外交で対等な交渉を行っている様子などが書かれています.
そのほかにも、江戸時代が決して遅れていたものでは無い事が記されています.
単に幕府を持ち上げるだけでは無く、一方で、廃藩置県後の新政府の行政の改革の手腕の優れていたことについても書かれています.
明治維新を単純に旧悪の打破とする考えをなんとかしてほしいです.
幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉 (岩波新書)
岩波書店
¥ 886
勝てば官軍,ってヤツですよね(笑