今週の吹奏楽団の練習では、新シーズンの曲を配ります.
今回取り上げいる曲の一つに「双頭の鷲の旗の下に」があります.
この曲、ミュージックエイト社から新しい版が出てるのですが、なんか知っている譜割りと違う箇所があちこちに現れて気持ち悪いのよ.
このアレンジはダメだ.
と言う事で、古い譜面を探して引っ張り出してきました.
だいぶ古いカール・フィッシャー社のんです.
駄菓子菓子.
この楽譜、あちこちに間違いがある模様.
前回の「美中の美」よりはマシですが、修正をかけないといけないのよ.
とりあえず、全てのパート譜を調べます.(←今ここ)
で、明らかなパート譜の誤植を洗い出すのです.
その後も作業はまだある模様なの.
ほんまもんの校訂作業ってもっと大変なんでしょうね.
ところでところで.
こう言った古典なマーチのオリジナル楽譜って見たことないです.
今回取り上げた「双頭の鷲の旗の下に」のカール・フィッシャー版もきっとオリジナル版とは全然違うんでしょうに.
譜面にも編曲者の名前がクレジットされています.
中学の時には、共同音楽出版社の楽譜をよく使っていました.
当時は「旧友」とかは、共同版のんがオリジナルかと思うほどに普及してました.
これも、三戸友章氏の編曲になるものです.
去年「旧友」を取り上げた時には共同版のを使いました.
古くから吹奏楽をやっている人にはおなじみの譜面です.
でも、本場ドイツの楽隊が演奏している録音を聴くと、オリジナルからはだいぶ離れてしまっているのが分かります.
「旧友」のオリジナル版の楽譜って国内で手に入るのかしらん?
三戸友章さんは何を見てこの楽譜を作ったのかしらん?
旧友のオリジナル譜を求めて web をさまよっている時に、次のような記述を読みました.
また、挙げられた曲はどれも編曲されており、特に記載のない限り、作曲者による原典ではありませんので、ご注意下さい。というのも、作曲された当時と現在とでは編成が異なっていますし、そもそも行進曲という実用音楽は、最初から楽器編成が固定されていたとも限りません。軍楽隊は時と場所によって編成を変えるため、元々曲がピアノスコアで作成され、隊長や隊員が自分たちの編成に合わせてパート譜を作る(編曲する)といったケースも多々あったのです。ですので、現代の編成に合わせたり、臨機応変に対応できるように書き換えられているのが普通なのです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1485521314
これ、ほんとなのかしらん.
出典等が記されているわけでもないので、なんとも言えませんなー.
スーザのマーチなんかも以前は音楽之友社の譜面で吹いていました.
これもオリジナルの譜面そのままなのか? 出典はどうなってるのか? なんの情報も知らないまま吹いていましたよ.
ところがどっこい.
スーザのマーチは、最近アメリカ海兵隊が良い楽譜を出してくれました.
スーザのマーチをやる際は、すんごくありがたいのです.
でもでも、前回やった「美中の美」は、たまたまアメリカ海兵隊の楽譜から欠けていたのよ.
で、ジョン・チャーチ版の譜面を使ったのです.
けっこうウソが多い楽譜で、笑いながら練習しましたよ.