ローマ人の物語II 「ハンニバル戦記」を読みました.
内容が面白くてついつい読み進んでしまうので、
あっという間に一気に読み終わってしまいましたよ.
ハンニバル戦記 / 塩野七生著 ; 上 -- 新潮社, 2002.7. -- 新潮文庫 ; し-12-53
ハンニバル戦記 / 塩野七生著 ; 中 -- 新潮社, 2002.7. -- 新潮文庫 ; し-12-54
ハンニバル戦記 / 塩野七生著 ; 下 -- 新潮社, 2002.7. -- 新潮文庫 ; し-12-55
_ 読み始めたきっかけは↓これら↓の記事を読んだから.
fujiponさんがhttp://d.hatena.ne.jp/fujipon/20060906#p1で書いておられる『「ハンニバル戦記」と錯覚される「クライマックス」』.
fujiponさんは『ローマ人の物語II 「ハンニバル戦記」の読みどころ』http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/09/ii__df4e.htmlに刺激を受けてこのエントリを書かれたようです.
_ 恥ずかしながら、もともと「ポエニ戦争」って何のことか知りませんでした.
古代ヨーロッパで起こった戦争かな、ぐらいに思っていただけです.
「ハンニバル」ってどんな人なのかほとんど知りませんでした.
象を使ってアルプス越えをしてローマを攻めた人、と言うことは知っていましたが、はかせの知識はそれだけだったのよ.
なぜローマに攻め入ったのか、何処の国の人か、何時代の人かなんて知りませんでした.
「カルタゴ」って何処の国か知りませんでした.
「フェニキア人」ってどこに住んでたのかも知りませんでした.
ローマの歴史自体全然知りませんでした.
そんな無知がこの本を読むことでなんとか解消されつつあります.
_ はかせは戦略・戦術などについてにはあまり興味がなく、
その方面への知識は全然なかったのですよ.
この本では単なる歴史書のレベルにとどまらずに戦略・戦術について詳しく書かれています.
「孫子の兵法」が優れているとはよく言われており、
聖典のようにもてはやす人をよく見かけますが、
こういったヨーロッパの戦史にも学ぶ点ってあるんでしょうね.
_ これをきっかけにしばらくヨーロッパ古代史周辺の本を読んでみようと思います.
手始めに「ローマ人の物語」を全巻読むんだ、と言う勢いで、第1巻の「ローマは一日にして成らず」も読んでみました.
作者は同じ態度で同じ姿勢で執筆されたものだとは思いますが、
「ハンニバル戦記」に較べるとなんか面白くないの.
「ハンニバル戦記」は戦記ものだけに、お話として物語として読める分読みやすいのですよ.
この「ハンニバル戦記」が図書館でどれくらい読まれているのかちょっと興味津々.
実は私がうちの図書館で借りてよんだこの本はあまり汚れてませんでした.
と言うかほとんど新品状態.
新潮文庫のように装丁が弱い本は貸し出しを繰り返すとだんだん弱ってくるのですが、この本は全然弱ってないの.
そんなわけで大して読まれてないような気がします.
調べてみました.
この4月から現在までで検索すると...1件しか借りられてない.
これってはかせ自身が借りた記録が残ってるだけですよ.
あんまり人気ないんですかね.
新潮文庫ってけっこう人気があって読まれやすい本なのですが、
ちょっとこのシリーズはうちの学生には人気がないみたいです.