京都に住んでいるとどうも気になってしまう祇園祭の宵山.
今年も出かけてきました.
今年はできるだけ人混みに揉まれないように、宵山、宵々山を避けて、宵々々山にお出かけなのです.
さらに、四条通より北には動かず、南側の人通りの少ない山鉾を狙ってみました.
地下鉄四条駅で下車、一番人気の長刀鉾には目もくれず西に向かって歩きます.
目につくのは函谷鉾.
まだ時間が早いので写真にもきれいに移ります.
これは、四条烏丸付近から西に向かって撮ったもの.
月鉾が写っています.
月鉾は撮りやすいのか京都新聞のカメラマンも撮影していました.
月鉾では、宵々山、宵々々山に浴衣を着ていくと鉾に登れるのです.
登ってみると、ちょうどお囃子が始まりました.
鉾の中で聞くとけっこうな音量なのよ.
夜店を冷やかしながら綾傘鉾へ.
この鉾はすごいきれいなのですが、ビニールカバーがかけられていてよく見えない...残念.
綾小路は人通りが多いわけではないものの、綾小路室町、綾小路新町の交差点にいたるまでがちょっと混雑します.
人気の船鉾をスルーして、仏光寺通りへ.
ここまで来ると静かなものです.
今年のお目当ては木賊山 (とくさやま).
暗くて写真は撮れなかった...
木賊山がどんなものかはhttp://www.kyotokk.com/tokusayama.htmlでご覧ください.
ご神体がすごく悲しそうな表情なのです.
我が子をさらわれたおじいちゃんを表したそうです.
この木賊山ではそのお話にちなんでか、迷子のお守りが売られていました.
方向音痴に御利益があるそうな.
_ 名高い祇園祭の山鉾ですが、これは八坂神社の神様が乗られる御神輿ではありません.
御神輿は別途ちゃんとしたものがあります.
山鉾は神事の意味では祇園祭の主役ではないのです.
はかせが思うに、この山や鉾の原型は、八坂神社の祭りに応じて町の人たちが祭りを盛り上げるために行ったものではないのでしょうか.
現代のお祭りで子供会がポケモン神輿をかつぐのと同レベル.
弁慶かっこいいからおいら達の町では弁慶神輿を作ろうぜ→のちの橋弁慶山.
おれ達の町はメカ職人で成り立ってるんだし宣伝のために動くメカ神輿を作ろうぜ→のちの蟷螂山.
そんな調子で市内のあちこちの町が始めていったものが時を経て伝統行事になったのではないでしょうか.
以上全然根拠のない考察です.
_ 祇園祭の鉾は長刀鉾、月鉾、船鉾など有名なものが多くありますが、山は地味なこともあってあまり存在が知られていません.
でもでも上記のことを想いながら山のご神体を観察していくと面白いですよ.
はかせの好きな鷹山なんてほんとに意味不明.
白黒のぶち犬を連れた犬飼、タルを背負ってちまきを食べる樽負、タカを連れた中納言行平.
こいつらに疫病退散とどんな関連があるねん.
_ ところで「祇」園祭?「祗」園祭? どっちの表記が正しいのかな?