久しぶりにノナカで大量買いした「S」を使って吹きます.
レスポンスが悪く、重いので、全体に1回ナイフを入れます.
まだ重いので、もう1度ナイフを入れ、第一針金をつぶします.
これで良い感じになりました.
最高音域までピッチも良く、きれいな音が出てくれます.
ただ、最低音域は出しにくいのです.
どうも低音域が苦手です.
ベースのパートを任される時は低音スペシャルのリードを使わないとダメなくらいに低音域が苦手です.
どうすれば良いんだ.
吹奏楽団の練習日なのです.
なんか、メンバーのみんなが参加率が上がっています.
嬉しいことです.
「インヴィクタ / スウェアリンジェン」を合わせました.
はかせは手元にバスーンの譜面が見つからなかったのでバスクラの譜面を吹いていたのですが、バリサクを吹いているKアニキと全く一緒だった!!
後でバスーンの譜面も確認したのですが、これもほとんど一緒だった!!
「なんじゃいな、このオーケストレーションは...」
とぼやいていたら、N親分に
「しゃぁないやん、スウェアリンジェンやねんやし」
と諫められました.
こんな調子の譜面って吹いていてつまらんのです.
まー、教育用の曲なので仕方無いんですけどね.
もっとひどいものではバスーンの譜面に「option」って書いてあってホントに「無くても良い」ものなっています.
で、大方のバスーン吹きは「吹奏楽にバスーンなんて要らないじゃん」と感じてしまうのです.
そんなバスーン吹きは「ファゴット吹きに100の質問」の上記の設問に怒りをぶつけているのです.
しかしながら、はかせは「Option」扱いにも一定の理解を持っています.
トランぺット、クラリネットなど、吹奏楽で使われる主な管楽器は、ヤマハが教育用の安価なものを作っています.
全国的な販売網と大量生産体制を持つヤマハが作っている事で、それらは中学・高校の備品でよく利用されています.
ところがところが、バスーンはオーボエと共に、吹奏楽で使われる他の管楽器と違い、普及品・廉価版の楽器がほとんどありません.
そのため、バスーンは「特殊楽器」として、特別な学校だけが持っている楽器、として扱われてきました.
今ではだいぶバスーンも普及が進んでいるようですが、まだ備えられていない学校は多いでしょう.
そんな現状なので、教育上の配慮のため、また公平を期すために、「Option」扱いになってしまうのは仕方ないでしょう.
課題曲のうちでも「Option」扱いにしているもの、していないもの、と分けられている筈です.
楽団の編成に合わせてその中から課題曲を選ばないと仕方無いですね
もひとつ「ファゴット吹きに100の質問」に回答です.
こんなテーマが取り上げられるのは、吹奏楽をやっているバスーン吹きが吹奏楽曲に対して不満を持っているからなのです.
吹奏楽曲にはバスーン吹きにとって「吹き甲斐が無くつまらん」曲が多いのです.
以前にも書きましたが、現在一般的な吹奏楽曲のオーケストレーションや形式は、吹奏楽コンクールでよく取り上げられるものが事実上の標準とでも言うべき物になっています.
演奏時間や編成などにおいてその傾向はあきらかです.
コンクールの場以外ではこの形式にこだわる必要は全くありません.
なのになのに、コンクール形式のものが吹奏楽の曲だ、との観念のみが育っているのです.
そこで語られるのは「吹奏楽にはファゴットは不要だ」「吹いても聞こえない」などの悲しいお話.
吹奏楽において「ファゴットはいつもユーフォかTサックスかバリサクと同じ事をやっていて、それらの音に埋もれて聞こえてこない」のはほんとに良くある事です.
はかせも、「現在よく演奏される吹奏楽の曲ではファゴットは吹いてもほどんど聞こえないのでほどんど不要だ」と思います.
ただし、それは「現在良く演奏される」吹奏楽の曲においてです.
吹奏楽がそんなオーケストレーションの流行にこだわる必要は全くありません.
曲中でバスーンとバリサクをユニゾンにしなくても良いのです.
曲中にバスーンとクラリネットの二重奏を入れても良いのです.
バスーンを低音木管の支えとしなくても良いのです.(低音の支えってなんじゃらほい?)
なのになのに、吹き甲斐の無いオーケストレーションの曲だらけなのよ.
こんな形式から外れた吹奏楽のオーケストレーションを探れる作曲家・出版社がどんどん魅力的なものを出してくれれば良いのに、と思っています."