Yahoo!ニュースで「あれ?」と思う記事がありました.http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170106-00010001-nikkeisty-bus_all
日本ケンタッキーフライドチキンの元社長さんが、「クリスマスにチキンを食べる習慣を日本に根付かせた」なんてことが書かれています.
KFC の日本一号店の出店は1970年.
それ以前から日本でもクリスマスに鶏肉のロースト食べてたでしょー.
疑念を抱き、読売新聞の古いのんを調べました.
昭和40年12月11日夕刊に、こんな記事が出てきます.
「(前略) ファミリー・クリスマス三種の神器として脚光を浴びてきたのが、ケーキ、洋酒にローストチキン。 (後略)」
ケンタッキーの元社長さん、本気なのかしらん?
それとも、「クリスマスにチキンを」じゃなくて「クリスマスに『フライド』チキンを」って言いたかったのかしらん?
それにしてもクリスマスにフライドチキンを食べるのんはKFC近辺だけのお話で、習慣と言うほどのものではないと感じています.
日本では、KFC上陸以前から、クリスマスには鶏肉を食べる習慣があります.
はかせも子供の頃からクリスマスに鶏肉のローストを食べてた覚えがあります.
子供の頃に父から
「ほんとは七面鳥を食べるものだ.日本では七面鳥が手に入らないから鶏で代用してるのだ.」
と聞いていました.
でもね、七面鳥も代用品なのですよ.
七面鳥をクリスマスに食べる事が広まる以前はエゾライチョウを食べてたんだよ.
エゾライチョウのローストの代用が七面鳥のローストで、
七面鳥のローストの代用が鶏のローストで、
鶏のローストのまがいものがフライドチキン?
もうムチャクチャですわ.
でもでも、そんな風にクリスマスには何を食べるのんかって、起源を求めていくとゴタゴタになります.
日本でクリスマスにケンタッキーフライドチキンを食べるのんの起源は、日本でクリスマスにローストチキンを食べるのにあり.
日本でクリスマスにローストチキンを食べるのんの起源は、アメリカでクリスマスに七面鳥を食べるのにあり.
(調理法が何かは、また、別の、お話)
アメリカでクリスマスに七面鳥を食べるのんの起源は、イギリスでクリスマスにエゾライチョウを食べるのにあり.
だからと言って、クリスマスにエゾライチョウを食べるのこそ正しいんだ、なんて言う事もある意味大笑いなのです.
イギリスなんてローマ帝国からみたら辺境かあるいは時代によっては蛮族のすむ地域なのよ.
クリスマスの本場であるバチカンを抱えるイタリア人が何を食べているのかを考慮しないと意味ないじゃん.
それも、現代のバチカンではダメダメで、ローマ帝国でクリスマスを祝うようになった時代を考慮しないと意味ないじゃん.
そんな事を言い出すと、義人ヤコブがエルサレムで何を食べてたか、なんてまで行き着くぞ.
起源を求めて「これこそ正しい」なんて言い出すとゴタゴタになるのです.
10数年前までは、百貨店に七面鳥頼んで焼いてたわ。 <br>エゾライチョウは知らなんだ。 <br>手に入るんやろろかね。
エゾライチョウは猟鳥です.どうにかしたら手に入る筈なのですよ. <br>(北海道にしか生息していないので、H野くんには頼めないっす...)
雷鳥は苦いよ。 <br> <br>七面鳥はThanks Giving Dayに食べるんちゃうの? <br>クリスマスには関係ないと思ってた。 <br> <br> <br>